格安SIM

【格安SIM】賢く契約して毎月納得の支払額へ Part1

投稿日:2017/05/17 更新日:

【格安SIM】という言葉は一般的になりました。しかし利用者は少なく、内容もわからない方が大半です。格安SIMのシステムや契約内容に興味を持ってもらう為に、詳しく解説していきます。

【各用語の解説】

Part1ではこれから使用する用語の説明を行います。一度は耳にしたことある単語が多いと思いますので、確認だと思ってお読み下さい。

【格安SIM】

格安SIM(シム)とはどのようなものを指すのか、まず言葉の意味ですが

  • 「格安」はそのままの安い
  • 「SIM(シム)」は携帯に入っている小さなカード

の事を指します。このSIMに自分の携帯番号が記録されており、SIMを指すことで携帯本体が自分の番号を認識し利用することができています。SIMが入っていない携帯は利用することができないので、必ず必要な物です。SDカードと間違われる方もおられますが、SIMには必ず携帯会社名が記載されています。また基本的に抜き差しを頻繁に行わないものですので、携帯本体から抜き取りにくい場所や構造となっていることが多いです。

【SIMカードの種類】

現在SIMカードは3種類大きさの異なる物があり、

  • 通常SIM
  • micro(マイクロ)SIM
  • nano(ナノ)SIM

となっています。通常のSIMは昔使われていたので今では見かけることは少なくなりました。最近ではmicro SIMが一般的で非常に多く利用されています。nano SIMはiPhoneで採用されており、また最新のAndroidでも採用されている機種は増えてきています。

このSIMサイズが合っていなければ、端末にSIMを挿すことができないので必ず自分が利用したい端末のSIMサイズを理解しておく必要があります。

【MVNO】

格安SIMの正式名称の様な物です。MVNOという安く利用できるSIMを、一般的な言葉として普及させる為にイメージし易い「格安SIM」という言葉に置き換えたと言うことです。格安SIMと同じと考えて問題ありません。

MVNOは略語であり正式名称は「Mobile Virtual Network Operator」です。

※記事内では「MVNO」と「格安SIM」は同じ意味合いとして使用します。

【キャリア】

現在多くの方が契約している携帯電話会社、大手3社の事をキャリアと言います。

  • docomo
  • au
  • SoftBank

キャリアという言葉が一般的ではありますが、MVNOと対をなす名称として「MNO」と専門的には言われたりもします。しかしMNOと言っている方を見かけたことはないので、「キャリア」と呼んで問題と思います。

【MNP(ナンバーポータビリティ)】

いわゆる「携帯番号そのままで会社を乗り換える」と言った事です。具体的には

  • キャリア ⇒ キャリアへ乗り換え
  • キャリア ⇒ 格安SIMの会社へ乗り換え
  • 格安SIMの会社 ⇒ キャリアへ乗り換え

の場合に、必ず「MNP」は必要となります。大手キャリアからキャリアへ乗り換えの時だけでなく、格安SIMを利用したい場合は格安SIMを提供している会社へMNPが必要となります。

このMNPの手続きが面倒で、そのまま同じキャリアで機種変更をしたり格安SIMを諦めたりする方も多いですが、複雑な手続きはありませんので大丈夫です。後述で詳しく説明します。

【SIMロック / SIMフリー】

格安SIMを利用する上で、よく耳にする単語だと思います。これらはスマートフォンやタブレット本体に関する単語です。通常キャリアで契約し利用しているスマホやタブレットには、そのキャリアの回線しか利用することができないようにロックがされています。これを「SIMロック」された状態といいます。例えば、現在docomoで契約し利用しているiPhoneに、auで契約したiPhoneのSIMカードを挿しても電波を掴むことはありません。これはキャリア3社共に行っています。

このロックが外れた状態の端末を「SIMフリー」と言います。SIMフリー端末であれば、キャリアによる縛りは無くなります。端末に挿すSIMカードのサイズさえ合っていれば、ほぼどのキャリアや格安SIMでも利用することは可能です。しかし端末側が利用する回線に対応していない場合もあるので、どのSIMでも利用できる訳ではありません。

※端末側の対応する回線については後述で詳しく解説します。

【キャリアとMVNO】の違い

キャリアとMVNOの違いは通信サービスの提供方法にあります。

キャリアは自前で基地局と言われる設備を保有し、回線の速度や回線の届くエリアの広さなど、様々なサービスを提供しています。例えば、この駅の地下はdocomoは電波が届くのにauは届かない、山間部でSoftBankは電波が届くのにdocomoは届かない、などの違いはそれぞれのキャリアの基地局の数や置いている場所によって異なってきます。

逆にMVNOとは基地局のような設備を保有しておらず、キャリアに利用料金を支払い回線を借りてサービスを提供しています。

このようなサービス方法により格安SIMでは

  • docomo系 格安SIM
  • au系 格安SIM
  • SoftBank系 格安SIM

のように、どこのキャリアの回線を利用した格安SIMなのかで別れた呼び方をされることがあります。

【格安SIMの利用方法】

ではどのようにして格安SIMを利用するのか、簡単に説明します。上記で記載した通りキャリアの端末には一般的にロックがかかっています。ロックがかかった状態でも同じキャリアの回線は問題なく利用することができるので、

  • docomoで契約した端末+docomo系 格安SIM
  • auで契約した端末+au系 格安SIM
  • SoftBankで契約した端末+SoftBank系 格安SIM

このような使い方であればロック状態でも、格安SIMに入れ替えて利用可能です。

※この利用方法はキャリア契約した携帯番号を、MNPで格安SIM会社へ乗り換えしたことを前提にしています。

 

また格安SIMに詳しい方や、色々な端末を利用したい方は、

  • SIMフリー端末+キャリアSIM
  • SIMフリー端末+自分にあった格安SIM

のように端末、SIM共に自由に選択して利用している方が多いです。

【Part1まとめ】

Part1では各用語の説明をメインとしたので、MNPの方法や格安SIM会社について詳しく記載しておりません。まずは格安SIMの使い方などを理解してもらう為です。格安SIMを利用する場合、利用者に合った様々な使い方が可能ですので、Part2以降詳しく解説していきます。







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