前回の記事で、文鎮化寸前までの経緯をまとめました。ここからは復旧までの作業をメモしていきます。
まず文鎮化寸前での環境です。
- 画面 / twrpのまま保持(操作可能)
- 内部データ / 全て消去
- OS / 無し
- パソコンとの接続 / フォルダ読み込み不可
- USBデバックモード / オフ
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【自分用メモ】スマホ 文鎮化化寸前~復旧までのメモ(原因編)
いま使用している端末は【LeEco】の【Le max 2 X829】なのですが、私のミスからぼほ文鎮化してしまいました。 使用期間わずか3ヶ月程度、端末として不満点も若干はありましたがかなり気に入って …
私から見ると最悪の状況でした。USBデバックモードをオフにしており、スマホ本体への外部からの操作ができないのでカスタムROMデータを送ることができません。
もしここでパソコン側からスマホ本体へアクセスでき、フォルダ内にデータを送ることができれば、楽に復旧可能なはずです。
カスタムROMデータや、バックアップデータがあるので、そのどちらかを読み込ませれば良いわけです。しかし今回は無理なので他の方法を試すほか無いです。
【自分用メモ】スマホ 文鎮化寸前~復旧まで作業編です。
外部からのデータ移行をググる
まずはUSBデバックモードがオフになっている状況で、データを送る方法をググりました。これは案外初歩的な解答がみつかり、外部メディア(SDカード)にデータを入れて本体に挿れ、twrpで読み込むことができればそこから復旧できると言った内容です。
確かにこれは非常に簡単で、SDカードと本体、twrpの相性さえ合えば一発で解決可能です。
私の端末【Le max 2 X829】は、、、外部メディア未対応です。泣きました。
最近の端末はSDカード未対応やイヤホンジャック非搭載などで、本体の大きさをダウンさせる傾向があります。私の端末もまさに、SDカードもイヤホンジャックも未対応であり、まさかこんなところで痛い目を見るとは思いませんでした。
それでも外部メディアを試みる
外部メディア未対応と言っても、今は多数のガジェットが出ているため繋ぐのが不可能ではありません。
元々所有している変換アダプタを使用してみましたが、読み込めなかったです。読み込めない理由は不明ですが、もしかすると今回の状況が悪いのかもしれません(USBデバックオフが原因?)。
SDカード未対応の機種を使用されている方は、確実に読み込むことができる外部端末を1つは保険として用意しておいても良いかもしれないです。
外部メディアは諦めた
外部メディアは無理でした。さらに外部からデータを端末内に読み込ませることができないか調べたところ、adbコマンドを利用すればデータ送信ができることがわかりました。
しかし今端末で開いている画面はtwrpで、しかも端末内データは全て消えてしまっているので現状の画面から遷移した際に、どうなるかの保証は全くありません。最悪画面がブラックアウトし操作不能で完全な文鎮となる事も考えられるので、本当は極力画面はそのままにしてデータを送信したかったです。
ただ外部メディアが使えない以上、私に考えられる操作はadb利用によるデータ送信しか無かったです。
一か八かの再起動
もう他に選択がないので、本当に一か八かtwrpの画面からリブートをかけて「ファーストブート」の立ち上げを実行しました。
しばらく画面は暗転し、、、奇跡的に立ち上がりました!!!全データを消してしまっていたのですが、ファーストブートは立ち上げることができるようです。理由はわからないです。詳しい方がいらっしゃったら本当に教えてほしいです。
しかしこれでかなり見通しは良くなりました。後はadbコマンドを利用してデータを送れば復活、、、
※ADBモードの接続方法
ADBを使うためには、アンドロイド端末の開発者オプションを有効化する必要があります。開発者オプションの中にある、USBデバッグを有効化した状態でUSB接続すれば、ADBモードでパソコンに接続できます。
そうです。私はUSBデバックモードオフなんです。すでに「その環境じゃadb接続できねーよ!」ってわかってらっしゃった方もいるかと思います。試しにコマンドプロンプトで「デバイス認識」をしてみたところ、「unauthorized」でした。読み込めていません。
何かしら端末内部を触られる前は、デバックモードオンにしておいて損はないですね。確実にしておくべきです。
またここにきて詰みました。
解決策みつかる
外部メディアも駄目、adbも駄目、となりもう無理かと思っていましたが、さらに調べていくとadb関連で「FASTBOOT」を利用すれば端末内のデータを書き換えられることがわかりました。このあたりから、もう知識があやふやでどの作業が正しいのかわからなくなってきているので、正しい作業内容なのか、正しい方法なのか保証はありません。
まずはFASTBOOTでの作業環境を整えるために、「Platform Tools」をダウンロードしました。
サイトはこちら
ダウンロード後の作業は、以前SDKを導入した作業と変わりなかったのでスムーズに行えました。ファイルはCドライブ直下へ保存しました。
Platform Toolsのフォルダ内よりコマンドプロンプトを起動し、まずは端末の認識ができているかのチェックです。ここでadb同様「unauthorized」が出て認識されていなければ、FASTBOOTも利用できません。お手上げです。
認識のためのコマンドは
「 fastboot devices 」
です。認識されればデバイスのシリアル番号が表示されます。私の環境は運良く?端末が無事に認識されていました。
firmwareを見つけろ
これで環境は整いました、あとはデータを送り込めば良いわけですがここでも一苦労です。通常のデータ転送のようなファイルを指定すれば、指定先の端末に送られるといったものではありません。端末内のシステムを書き換えるためには、その機種にあった「firmware」というファイルを用意し、その中に保存されている「.img」形式のデータを利用しなければなりません。
この「.img」ファイルをネット上から拾ってくる事ができれば良いわけですが、端末が海外の物だけに非常に見つけるのに苦労しました。実はここまでたどり着くのは2~3時間ほどでいけたのですが、このあとのファイル探しは気が狂いそうでした。どのファイルが必要なのかが、まずわからないのでひたすら検索をし、
- boot.img
- system.img
この2つを書き換えれば、どうやら起動させられることはわかりました。しかしまたこの2つをどうやって検索するのかがわからず、さらに時間を費やしました。おそらく4~5時間ほど色々試しました。でやっとたどり着いたのが、この怪しげな中国語のファイルです。
色々ありすぎてダウンロードした先は、忘れてしまいました。早速解凍してみると、
ありました!入ってます。まさに必要としていた「boot.img」「system.img」です。しかし解凍データをパソコンにダウンロードしようとし「boot.img」は問題なくできたのですが、「system.img」が壊れていました。
解凍の方法が悪かったのかと思い、何度か試しましたが無理でした。一旦ここで心が折れて、寝ました。
再度検索へ
先程のデータは壊れていましたが、復元するためのデータがあることはわかりました。ここまででかなりの検索をかけたので、検索ワードに行き詰まりダメ元で先ほどのファイル名「170120-乐视X829-5.8.016S-6.0-纯净」でそのまま検索をかけてみることにしました。
するといくつかのサイトがヒットし、ダウンロードできそうなサイトを見つけることができました。
サイトはこちら
タイトルは「firmware」そのもので、機種もバッチリです。しかしなぜかダウンロード先が3つも指定され、いかがわしいサイトの騙しリンクみたいになっています。正直ここでは全く信用できなかったのですが、パソコンにウイルスソフトも入れているので試しにクリックしてみました。
1つ目の「here」はエラーでダウンロードできず、2つ目の「here」で先ほどの「170120-乐视X829-5.8.016S-6.0-纯净」と同じサイズのファイルがダウンロードできました。画像にある通り全く同じサイズで、しかもファイル名もきちんと表示されています。
解凍、ダウンロード問題なし
ダウンロードファイル名「170120-LeTV LeEco Le Max 2 X829 with adding language software -5.8.016S-6.0 (1)」、解凍も問題なく行え中のフォルダには
必要なファイルがきちんと入っていました。先程は解凍後のダウンロードができませんでしたが、今回は問題なく行えました。FASTBOOTを利用してデータの転送を行うには、「Platform Tools」フォルダの直下に転送データを保存する必要があります。
ここまでできれば後はFASTBOOTでコマンド入力です。
FASTBOOT起動
まず「system.img」を書き換えました。書き換えのコマンドは、
「fastboot flash system system.img」
です。うまく動作すれば下の画像のように作業が進みます。
続けて「boot.img」を書き換えます。コマンドは、
「fastboot flash boot boot.img」
です。これも問題なければ下のように作業が自動で進みます。
前回のミスで内部データを全て消してしまっていたので、念のため「twrp」も新しいものを書き込みました。「Platform Tools」直下にファイル名「X820_TWRP_3.0.2.img」として保存してあったので、書き込みコマンドは、
「fastboot flash recovery X820_TWRP_3.0.2.img」
です。
再起動開始
3つのファイルを書き換え、文鎮化寸前になってから初めての再起動です。
うまく起動できました!!!
興奮して画像の保存を忘れてしまったのですが、言語設定など初期設定を行ったあと問題なく起動できました。USBデバックもオンにできましたし、パソコン側からファイルの転送も可能になりました。そしてtwrpですぐにバックアップをとりました。
【Le max 2】は初期状態で元々Google Playが入っていないバージョンが存在し、私のはインストールされていなバージョンでしたので、このあとカスタムROMを焼き、Google Playもインストールしました。
まとめ
かなり長くなりましたが、文鎮寸前からの復旧は状況次第で可能だとわかりました。今回は端末がメジャーなものでないため、検索にかなりの時間を費やしましたが、比較的メジャーな端末であればもすぐに見つかると思います。
あとは文鎮化寸前の状況でも、FASTBOOTで端末が認識できていれば復旧できます。
不確かな情報も多いかと思いますし、私が行った方法以外でも復旧する方法はあると思います。ぜひもっと簡単にできる方法や、私が実行した方法に誤りがあればコメントお願いします。
色々とROMを弄る良い機会だったので、もう1つだけ次の記事としてGoogle Playインストール方法とROMに関してをまとめてみます。