4K UHD/8K、H.265など多彩なフォーマットに対応した動画ソフト、「Digiarty」社の【VideoProc】の紹介記事です。
前回の記事では【VideoProc】インストール手順、画面のUIについてご紹介しました。
本記事では実際に【VideoProc】を使用し、動画編集の手順を確認していきます。
シンプルで直感的な操作がおすすめ。注目の「VideoProc」の動画編集を実際に体感しました。基本機能の使い方から丁寧に解説します。
レビュー記事は、以下の3記事に分けて紹介する予定です。
- ソフトのインストール・設定、各機能画面の確認
- スマホなどからの動画取り込み、動画編集の注目機能その1
- 動画編集の注目機能その2、その他の便利機能
今回は2.の「動画取り込み、動画編集注目機能」を基本操作からご紹介します。
なお、本レビューはすべて、wiondows10のパソコンにインストールした【VideoProc】で確認しています。
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【スマホ、タブレットで撮影した動画の取り込み】
まず動画編集の前に必ず行う必要がある、動画素材の取り込みについて手順を確認します。
デジカメの動画撮影機能を利用される方は、それぞれのカメラとパソコンを接続したり、SDカード経由で動画ファイルをパソコンに取り込まれる方が多いと思います。
タブレットやスマホで撮影した動画を【VideoProc】で編集するにはどうすればよいでしょうか。
iPad Pro で確認
まずは、手元にあるiPad Pro(10.5 インチ/2017年、iOS 12.3.1)で確認してみました。
結論から言うと、一度、素材となる動画ファイルをPCに通常の手順でコピーしてからでないと、【VideoProc】では編集できませんでした。
iPadの中にある動画を【VideoProc】から直接読み込もうとすると、エラーになりました。
【VideoProc】では、どの機能でも動画ファイルに何らかの更新を行うことになり、直接iPadの元ファイルを変更しないようにするため、このような動作になっているのだと推測します。
動画ファイルをパソコンにコピーするやり方は、まず通常どおり、USBケーブルでiPad Proとパソコンを接続します。
エクスプローラの画面から、iPadを選択、Internal Strage→DCIM→100APPLEを選択すると、iPadで撮影した動画ファイルを選択できるので、パソコン内の好きな場所にコピーします。
以降は、このパソコン内にコピーした動画ファイルを使用して編集作業を行っていきます。
Android スマホで確認
次に、Androidスマホ(OPPO R11s/Android ver.7.1.1)でも確認しました。
こちらもiPadと同様、通常のファイル転送機能で、いったんパソコンに動画ファイルを取り込む必要がありました。
通常どおりUSBケーブルでパソコンとスマホを接続し、OTG接続設定後、カメラで撮影したファイルを保存しているフォルダを開いて、パソコンの任意の場所にコピーします。
【トリミング機能の使い方】
【VideoProc】での、動画トリミング方法を説明します。
画像編集でトリミングと言えば、写真の一部分を取り出すことですが、動画の場合、一本の動画を短くしたり、分割したりする作業を指します。
分割した複数の動画をつなぎ合わせて一本にする作業も通常は合わせて行い、この一連の流れを「カット編集」ともいいます。
【VideoProc】での動画トリミングとカット編集は、直感的なインターフェイスで行うことができ、特徴のある機能です。
今回は、(1)と(2)の2本の動画素材ファイルを準備しました。
(1)については、すべてを使い、(2)については、トリミングして前半部分と後半部分を使います。
最終的には(1)と、トリミング後の(2)をつなぎ合わせていきます。
(2)のファイルを選択して「トリミング」をクリックすると、トリミング専用の画面が表示されます。
緑色のツマミ操作、または時間を設定し、使用したい前半部分を指定します。
使う部分が決まったら、右真ん中の「トリミング」ボタンをクリックします。
下にトリミングした内容がリスト形式で表示されます。
この動画素材では、後半部分も使用したいので、同じ操作を繰り返すと、2回目の結果もリストに表示されます。
「完了」をクリックすると動画読み込み画面に戻ります。
(1)の素材ファイルと、(2)でトリミングした2つのカット(2クリップ、と表示されています)を結合したいので、右側の出力設定にある「結合」にチェックを入れます。
この状態で「RUN」をクリックすると、1つの動画ファイルとして出力されます。
【クロップ機能の使い方】
動画編集でのクロップとは、素材となる動画の一部分を拡大して使いたい場合などに「切り抜く」ことを指します。
画像編集では、画面の一部を切り抜くことを「トリミング」と言いますので、ちょっとややこしいですね。
【VideoProc】での動画クロップ機能も、直感的なインターフェイスで行うことができ、非常に簡単です。
まず、素材となる動画ファイルを読み込み、クロップをクリックします。
クロップ専用の画面が表示されるので、「クロップを有効にする」にチェックを入れます。
すると、左上のウィンドウに、領域選択のカーソルが表示されます。
領域選択は、色々な方法が選択できます。ここでは「元ビデオの比率を維持」を選んでいます。
右上のウィンドウには、切り抜いた結果が表示されるので、問題なければ完了、をクリックします。
このあとの出力方法は、「トリミング機能」と一緒です。
クロップは動画編集時に良く使う作業ですが、ソフトによっては、どこに機能があるかわかりにくかったり、使い方がわかりずらかったりすることも多いです。
【VideoProc】は非常に簡単で、直感的に作業できると感じました。
【まとめ】
【VideoProc】で実際の動画を編集し、まずは基本操作、よく使う操作を紹介しました。
基本機能についても先進的なUI、UX(ユーザーインターフェース/エクスペリエンス)が採用されていました。
マニュアルを見なくても直感的に作業は進められるのですが、普通の編集ソフトと違う感覚もあるため、悩みそうなところを中心に解説しました。
次の記事では、ほかの編集機能と、便利な機能を紹介していきます。
【VideoProc製品紹介記事】
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